患者様の症状

水頭症1

投稿日:2018年9月16日 更新日:

<水頭症の症状 ケース1>
実私は、脳室が拡大しない水頭症だったため、CTやMRIでは画像に変化が見られず、どの医師が見ても一見わからないものでした。
【水頭症発覚までの症状】
中学までは眼病変は皆無でした。
しかし、高校入学後、まず最初の病変が「網膜剥離」でした。
そして、大学入学後に現れた異変。1、視界がぼやける。
2、眼球がズキズキ痛む。
3、頭痛、吐き気、嘔吐 ※ここ大事。水頭症からくる頭蓋内亢進症だから。
4、眼科で眼圧が高いと指摘を受ける。※大事
5、視神経に「うっ血乳頭」を指摘。※重要 水頭症ほぼ確定だから
6、無性に眩しい。太陽、電気、蛍光ペンが苦痛。
7、起床時、頭痛がある。または、体を起こすと頭がズキズキ痛む。※大事22歳の11月頃、右目は白く濁って見えなくなりました。
それと同時に、強い外斜視が現れました。
左目はなんとか見えていましたが、視界が白く濁り、ぼやけて危険な状態でした。

私は、右目は失明した後でしたので、シャントを埋め込みしても助かりませんでした。
でも、左目は失明寸前から、一時0.7まで回復。
今は、0.6~0,4をキープできています。
また、強い頭痛、眼球の痛み、吐き気や嘔吐がなくなりました。
あの時は、辛かったよ…(泣)痛み止め飲んでも頭痛が消えない。

<水頭症 再発>
脳室にたまった髄液を抜く手術を受けました。
原因は、水頭症の再発です。
【再発の症状と治療】
脳室に髄液がたまり、頭蓋内亢進症を引き起こし、視神経が委縮し視力の低下が進行していました。
頭蓋内亢進症を発すると、脳圧が上がります。
私の場合、8年前に水頭症で右側脳室にシャントという機械を埋め込みしています。
その効果で、現在まで脳圧は「17」に保つことができ、正常だったのですが、眼圧が高くなっていることを伝えられ、異変に違和感があり、お世話になっているドクターたちに相談し、今回のことが発覚しました。

シャントが入っているのに、なぜ脳室に髄液が再度たまってしまったのか。
それは、脳室内でできてしまった腫瘍が原因です。
脳室内で発症した一部の腫瘍が髄液の交通を妨げ、それによって孤立してしまった脳室に髄液がたまり、視神経委縮、視力低下を進行させているものでした。

今回の手術は、すでに埋め込んであるシャントに別の方向から新たな管を追加しました。
手術時間は3時間程度だったと思います。
傷口も小さく、10日程で退院することができました。

今回の手術に至るまでの最も重要な症状は眼圧でした。
正常範囲内の「20」ではありましたが、視力の低下がずっと気になっていました。
眼科での再検査は1カ月後であり、その日までに脳腫瘍、水頭症、脊髄専門医に意見をうかがったことが良かったと思います。

水頭症による視力低下は思ってもみないほど速いです。
一度失った視力、聴力は二度と戻らないと考えて動くべきだと思います。
また、私自身、「シャントが埋め込みしてあれば、二度と起こることはない。」と思い込み、安心しきっていました。

今回、福島県立医科大学付属病院で脳室内の髄液の流れを止めている腫瘍を切除する予定でした。
でも、今回のように急に進行が早くなり、またもや視力を失うところでした。

みなさんも眼科、脳外科の定期検診は怠らないようにした方が良いです。
正直…私…眼科の通院を半年さぼりました(;一_一)
危うく、発見の遅れに繋がる所でした。
また、「眼圧は高くても、まだ正常範囲内だから大丈夫。」と思い動かなかったら、現状が変わっていたかもしれないですね。

今回の悪化が原因で、視力低下だけでなく、視野の範囲が狭くなり、残っている視神経がさらに弱くなりました。今は、現状に慣れることに集中しています。髄液を抜いたら見にくくても体は楽です。
また、眼圧は「20」から左目は「14」、右は「9」と下がりました。

手術するまでの症状を以下にまとめておきます。
1、眼圧が高いせいか、目が飛び出す、圧迫感がある、眼球が痛い。
2、ズキズキとした頭痛。
3、視界が濁って見える。
4、視力の低下。
5、ふらつきの悪化。
6、食欲低下と体重減少。
7、排尿障害。
8、呂律が回らない。発音が不明瞭。
9、むせ込みの悪化。
10、腕、足の筋力の低下。
11、目の突出や顔面麻痺の悪化により表情が崩れていく。
12、後頭部の痛み。頭を後ろに倒すと顔面に痺れが走り、あくびをすると頭の血管が破裂するのでは?と思うほど強く脈打つ痛みがありました。
13、立っているのが辛い。一番悪化していたのは、手術を受ける3週間前ぐらいだったと記憶しています。手術を受けるその日まで、ほとんど横になっていないと生活できませんでした。

髄液を抜いてから視力は低下して見にくさは増しましたが、それ以外は改善され生活しやすくなりました。
気になる症状があれば、かかりつけの医師に相談してみて下さい。

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