NF2患者のコミュニケーション手段

手話について

投稿日:2019年3月31日 更新日:

手話ってなに?
 手話とは、生まれながらに聞こえない人達の間で自然に生まれてきた、手や空間や表情などを使って表す言葉です。

 実は、私たちが普段使っている日本語とは、まったく別の文法で成り立っているので、言語学的には日本語とは別の、独立した一つの言語なのです。日本語の中に手話があるのではなく、日本語と手話は対等の関係です。日本語を、耳で聞く「音声言語」、手話を、目で見る「視覚言語」と言ったりします。

           

手話には、種類があるの? ー「日本手話」と「日本語対応手話」
 上記の、日本語とは別の文法を持った手話を『日本手話』と言います。日本語とは成り立ちが違うので、手話を表す時、日本語の声(言葉)を出しません。この『日本手話』をコミュニケーション手段にしている人たちを「ろう者」と呼んでいます。生まれた時から、または幼いころ日本語が身につく前に、聞こえなくなった人たちです。

 それに対して、人生の途中で病気やケガなどによって聞こえなくなった人を「中途失聴者」または「難聴者」と呼びます。そして、そういう方たちが多く使う手話を 『日本語対応手話』 と言います。こちらは、日本語に日本手話の単語を当てはめ、日本語をしゃべるように並べていったものです。実際、日本語を話しながら手話をする場合が多くあります。
 普段私たちが、ドラマやニュースのワイプで目にする手話は、ほとんどが日本語対応手話です。ただし、中途失聴者や難聴者で日本手話を使う人もいますし、一般的に日本手話と日本語対応手話の中間のような手話も多く使われます。

 ちなみに、手話は世界共通ではありません。それぞれの国の、それぞれの手話があります。にもかかわらず、違う国のろう者同士が会って話をすると、すぐにある程度通じるんだそうです。2,3時間もすると、まったく問題なく意思疎通できるとのこと。なんてうらやましいんでしょう。


手話を学びたいと思ったら、どうすればいいの?
 NF2のために聴力が低下した人にとっては、日本語対応手話がコミュニケーションの手段の一つとして考えられます。
 手話学習のための本やDVDがたくさん出ていますが、お住いの又は近隣の市区町村で、手話講習会を開催していますので、そちらを受講されるといいと思います。生身の人間から教えてもらうほうが格段に覚えやすいです。ここで習うのは、自治体によって日本手話と日本語対応手話のどちらの場合もありますが、初心者の場合、どちらでも気にする必要はありません。

 また自治体によっては、「聞こえない・聞こえにくい人の手話講習会」などの名称で、中途失聴者や難聴者に特化した手話講習会を開催しています。ここではOHPを使って、講師やほかの受講生の言葉を、文字で大きなスクリーンに映し出してくれるので、教室の中で話される全ての内容を知ることができます。ですから、まったく聞こえない人でも安心して受講することができます。(このような文字通訳のことを「要約筆記」と言います。)
 同じ中途失聴の受講生同士、それぞれの持つ思いを分かち合えるかもしれません。

 また、NHKでも中途失聴者や難聴者のためのテレビ番組があります。毎週水曜日の午後1045分~50分に放送されている「ワンポイント手話」です。(再放送水曜午後325分、金曜午後130分) 出演者は、みんな中途失聴者です。最近人工内耳の手術をした人もいます。
 毎週日曜日の午後730分~55分放送の「みんなの手話」は、V6の三宅健♡がナビゲーターなので、ちょっぴり嬉しくなりますが、こちらは日本手話をメインに番組を構成しています。講師はろう者です。

 

中途失聴者や難聴者のための組織はある?
 お住いの都道府県で、「中途失聴者難聴者協会」などの名称で、サポート体制があります。会員への情報提供・行政への要望・困りごと相談・手話勉強会・その他学習会・交流会などを行っています。それらをまとめる全国組織もあります。社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会(全難聴)です。

 人生の途中で聞こえなくなった人の、それを自分自身が受け入れる道筋は、人それぞれです。(NF2患者は、さらに困難があるでしょう)
でもそれをサポートしてくれるいろいろな福祉サービスや組織があることは、ぜひ知っておいて頂きたいと思います。

 

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